税収、7年ぶり前年割れ=アベノミクスにほころび−16年度

 2016年度の国の一般会計税収が、前年度実績を割り込む見通しになったことが9日、明らかになった。1月に成立した16年度第3次補正予算で見積もった55兆8600億円を数千億円下回るもようだ。税収の前年度割れは、リーマン・ショック後の09年度以来7年ぶり。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」のほころびが一段と鮮明になった格好で、今後の経済財政運営に影響しそうだ。
 16年度第3次補正予算では、当初予算で見込んだ税収見通しを下方修正し、赤字国債を1兆7512億円追加発行した。政府は7月初めにも16年度決算をまとめるが、今回の決算ではその税収見積もりをさらに割り込むことになる。税収が補正後の見積もりを割り込むのは2年連続。
この後、円高によることだとの解説が有り、追加の国債発行は抑えられるとありますが、これこそ全てが為替の影響だと結論つけています。しかし赤字国債などが日銀のマイナス金利等の貨幣政策を促して円をダブつかせた結果、円が乱高下している現状を認識しなければならないと思うのです。経済学の基本である企業が利潤という希薄性にあり、タカタの破綻等がそれを裏付けているのに、政治が追い打ちを掛けて海外投資を促進させ、マスメディアや経済評論家が指摘していない現状、(株価だけに執着している)これをどう考えるのかだと思うのは自分だけなのでしょうか?
今まで懸念し「赤い悲鳴」として指摘してきましたが、それが現実化してきたことが、マスメデアと評論家の金融利益(金融投資)に固執しきた結果ではと思うしかないと思っています。批判ではなく実務から見てきたこのページの訴えは終わります。後は神のみぞ知るということです。        石渡功