201511

               チャイナーショックより

8月のチャイナーショックと言って円高株安の原因を中国の影響と言っているようですが、また中国が米国債を手放したとも言われましたが、下記を見るとその兆候は見られません。考えられるのは下記のベルギーの米国債の2千億ドル以上の売却で、借入していた円を返済して利益を確定するのに20兆円以上の円買いで円高ドル安と成ったと考えられるのです。その元利を中国株式市場で売買して大幅に乱高下したのがチャイナーショックと言われていると推測出来るのです。
また中国が金融自由化をしたら中国の金利は5%近くの高利ですので、元高円安が進み為替の乱高下が始まること必至です。そして物価の変動で経済が混乱するでしょう。円安株高になっても経済がそう良くなっていない現在の経済状況をみてもわかるのではと思います。それは負債が増え続けているからです。自由の中にも規制が必要なことがわかるでしょう。それより将来の急激な円高要因をどうするかでしょう。経済とは国を治め国民を救うということを考えると、マネタリズムやグローバル経済ではなく、実体経済をどうするかにかかっているのです。是非ケインズ派の経済理論を再研究すべきだと考えます。
周恩来キッシンジャー米中機密会談(https://www.youtube.com/watch?v=mQFWsOR872A)(またはここをクリック下さい)のなかで、「日本は発展途上国を植民地化しようとしている、また経済が行き詰まった時に軍備に力を入れるだろう」というような話をしていますが、全て自由競争ではなく自由の中に規制が必要で、海外投資規制や金融政策をもっと真剣に考えるべきだと考えます。

米国債の持ち高推移

単位十億ドル 2015年

 

8月

7月

6月

5月

4月

3月

2月

1月

中国

1270.5

1268.8

1271.2

1270.3

1263.4

1261.0

1223.7

1239.1

日本

1197.0

1200.8

1197.1

1214.9

1215.9

1224.7

1224.4

1238.6

カリブ金融センター

329.0

323.6

317.7

311.2

295.4

292.6

281.6

273.1

石油輸出国

293.2

298.4

296.7

296.8

 292.9

 297.3

 296.8

 290.8

ブラジル

 255.3

 257.9

 256.3

 258.5

 262.7

 261.5

 259.9

 256.5

スイス

 222.7

 218.4

 217.0

 222.7

 215.8

 211.8

 201.7

 205.5

アイルランド

216.4

 216.6

 217.8

 209.0

 215.7

 214.3

 206.5

 203.7

イギリス

 222.8

 212.9

 215.0

 199.5

 195.6

 200.3

 192.3

207.4

香港  

 193.2

 182.8

 181.3

 186.3

 183.1

 180.7

 175.4

 170.8

ルクセンブルグ

 184.8

 185.2

 183.9

 177.0

 171.0

 176.7

 179.2

 176.0

台湾 

 193.2

 182.8

 181.3

 186.3

183.1

 180.7

175.4

 170.8

ベルギー    

 110.7

 155.4

 207.7

 202.8

 228.9

 252.8

 345.3

 354.6

シンガポール

 116.0

 112.7

 113.7

 110.3

 109.7

 110.6

 109.7

 109.7

 (米財務省の統計http://www.ustreas.gov/tic/mfh.txtより参照)